一過性脳虚血発作(TIA)
突然、手足が動かない(片麻痺)、うまく言葉が出ない(失語症)などが起こりますが、通常20分以内に回復します。
何事もなかったかのようにきれいに症状が治まりますので、病院を受診しない場合が多いですが、脳梗塞になる前兆だと言われています。脳の動脈硬化の状態を検査しておく必要があります。
脳梗塞
ラクナ梗塞
脳の細い血管の流れが悪くなって起こる梗塞です。左側か右側いずれかの運動麻痺と手足のしびれが主な症状です。発作が1回だけなら後遺症も残らない場合もあります。
ところが、再発を繰り返すと脳血管性の認知症やパーキンソン症候群などが起こってくることがあります。
アテローム血栓性梗塞
脳の太い血管の流れが悪くなって起こる梗塞です。意識障害が起こることはまれで、右手がしびれる、しゃべりかたや歩き方がおかしいと感じる状態から始まります。
心原性塞栓症
心臓にできた血のかたまりが、血管の中を流れて脳まで運ばれいき、動脈が詰まった状態です。意識障害や重度の運動麻痺、感覚麻痺、失語症、半側空間無視といった症状が出ます。
脳出血
高血圧により脳の細い血管がもろくなっていき、最後は破れて脳内で出血します。
被殻出血(ひかくしゅっけつ)
運動麻痺、失語症が起きやすいです。
視床出血(ししょうしゅっけつ)
運動麻痺、重度の感覚障害が起こり、強い痛みが残ります。
皮質出血(ひしつしゅっけつ)
失語症や半側空間無視が起きやすいです。
橋出血(きょうしゅっけつ)
四肢が麻痺します。生命の危険が高いです。
小脳出血(しょうのうしゅっけつ)
頭痛を伴って発症します。バランスが悪くなり、立ったり歩いたりすることが難しくなります。出血量が多い場合、生命の危険が高くなります。
クモ膜下出血
脳は3種類の膜でおおわれています。外側から、頭蓋骨・硬膜(こうまく)・クモ膜・軟膜(なんまく)・脳の順です。このクモ膜と軟膜の間の血管が破れて出血します。出血したときは、頭をハンマーで殴られたような頭痛と吐き気が起き、意識不明になると言われています。
出血量が少ない場合は、運動障害や感覚障害や失語症などの症状は起きません。出血が多い場合は意識は戻らず生命の危険が高いです。