言語療法
身体を起こすことができるようになったころ、言葉を話したり、人が話すことを理解することができないようであれば、言語療法も開始されます。
急性期の言語療法
この時期は、意識レベルの改善に応じて、言葉も話せるようになることがあります。疲れやすい時期でもありますので、負担にならないように「話す」「聞く」「書く」「読む」ことを練習します。
重度の場合は、最低限「はい」と「いいえ」の反応を見つけ出します。
回復期の言語療法
集中力が出てきたら、本格的に言語訓練が始まります。言語障害のほとんどは、完全に治るということはありません。言語訓練を続けることで程度が軽くなっていくことはあります。
言語障害があっても知能が低下していたり、人格が障害されているわけではありません。同じ言葉を繰り返して発したり、ずれた言葉を使ったりすることは、本人の意思に反して出てきているのであって、いちいち指摘していては、人と話すことが嫌になってしまいます。
言葉の障害のほかには、嚥下障害が起きることもあります。食べ物を飲み込むことが難しくなったり、水分でむせたりします。のどの状態をX線TV透視装置で検査し、少量の水やプリンなどを飲み込む練習から始めます。
お見舞いや介護の合間に、「少しなら大丈夫だろう」と思って飲ませたり、食べさせたりすると、食道へはいかずに気管に入ってしまい、窒息したり肺炎をおこす危険があります。
維持期の言語療法
入院期間中に思うような結果にならなかった場合は、通所リハビリテーションや老人保健施設での言語療法を受けることができます。また自宅に訪問してもらい言語療法を受けることもできます。
この制度は、お住まいの市町村の行政センター(市役所・町役場・村役場)で介護保険を申請し、ケアマネージャーを依頼し、ケアプランを作成することで、利用できます。
しかし、利用する人数に対して言語聴覚士の数が少なく、入院中と比べて十分な練習ができないのが実状です。